sweet fruit
『うるせぇ…』
そう言って彼方を睨む。
『だめだよぉ…』
するとまた隣から弱々しい声が…
『彼方くんは友達でしょぅ?』
瑠美を見ると、俺を睨んでいた。
そんな顔も可愛い。
『わかったよ。』
俺は睨むのをやめた。
『瑠美ちゃんは優しいね~♪』
彼方が気どってやがる。
しまいには瑠美の頭を撫でている。
『おい!』
彼方の撫でている腕を強く掴み、今度は睨まずに笑顔を向けてやった。