sweet fruit
『浅木くん…あのね!』
今は一時間目の休み時間。
私は浅木くんと中庭にいる。
『あの…。えっとぉ…』
断ると言いきったものの、いざとなるとうまく断れない。
私の気を察したのか、浅木くんはため息をついてから話し出した。
『ハァ…わかってるよ。サッサッと身を引けって意味でしょ?』
私は戸惑いがちに頷く。
すると突然浅木くんが笑いだした。
『クスクスッ…ハハハ…クスクスッ…』
『え;;;』
突然笑いだした浅木くんに対し、私は慌てふためく。