sweet fruit
朝、お母さんに見つかった時
『危ないからこれ以上はお母さんがやるから』
って言われてそれ以上作れなかった。
お母さんに完成したお弁当を受けとると、私の作った方は不味そうに見えた。
『あれ?それってどぉいうこと?』
未那ちゃんが頭にクエスチョンマークを浮かべている。
私はスクバからお弁当箱を2つ出した。
『こっちが私が作ったのが入ってて、こっちがお母さんが作ったの…』
『じゃぁ、雅樹先輩には瑠美が作った方をあげるんでしょ?』
未那ちゃんは笑っていったけど、私は首をふる。
『逆…』
小さい声で言った。