私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
男3人を引き離して、逃げ切るのは無謀だ。
『本当に、そんなんで決めていいの?』
誰かそういってくれる人に相談すべきだったんだろうか?
結婚って一生ものでしょう。
男前だからって、いきなり決めていいわけない。
でも、手続しちゃったよ。
私がこの男の妻なのだ。
この人、私の夫になるんです。
窓口のおじさんに、思わずにっこり笑いかける。
でも、返って来た言葉は、冷ややかだった。
「大丈夫です。受理されました」
早くそこをどけっていう言い草だ。
私は物足りなさそうにおじさんを見る。
「どうかしましたか?手続きはこれで終わりですよ」
おじさんは、早く行けとばかりに立ち上がる。
「ありがとう」
結婚しようそう言われてから何日も経っていない。
それなのに、私たちは結婚を決めた。