私たち政略結婚しました!~クールな社長と甘い生活~
「やっぱり杉原さんだ。いい感じに仕上がってるね。
そこでね、杉原さんにも考えて欲しいんですけど」

原田さんはタブレット端末を横に置いて、私の方ににじり寄った。

「杉原さん、もしこれでサイトがサイトが完成して、上層部からOKが出ると

これで、晴れて公開という事ですよね?」さらに身を寄せて来て言う。

「はい。許可が出れば
運用開始になりますよ」

反応は上々だった。

この分で行けば予定通り、運用が始められるだろう。

「そうなると、杉原さんはこれで
うちの仕事は、おしまいですか?」

「おしまいって、ええっ?
今後は運用担当が窓口になって。
責任もって……」

「これからも、杉原さんが関わって
いただくことは出来ませんか?」

「えっと……そんなことないですよ。
webサイトは、作ってしまえば、
終わりというわけではありません。

情報を更新したり、写真を追加したり、
メンテナンスが必要です。
その時には、お手伝いさせていただきますけど」

「杉原さんに、
是非にお願いしたいのですが」

彼は、ぺこっと頭を下げた。


「はい。えっと……」

原田さんから熱心に勧められる。

仕事を認められたみたいで嬉しく思う。

原田さんが、
「杉原さんとは、長い付き合いをして頂きたいんです」と言う。

スケジュール調整すれば大丈夫かなと
思いながら、私は返事をした。


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