イケメンたちとBeach Time《完結》
唇の火照っている感じが、
ケンくんに対しての罪悪感を募らせた。


アタシは息を呑み、
残りの食器を片付けると、
すぐ店に向かった。



「ハルナちゃんは
今日もジュースコーナーに行ってくれるかい??」


「……あ、はい。わかりました」


「あと、
練習試合、観に行っても良いよ。
ハルナちゃんを行かせないと、
後でケン坊に怒られそうだし~」



オバサンはそう言って、
“あははは!!!”と
大きな声を出して、笑った。



「…はい、ありがとうございます」



今はケンくんの名前を聞きたくなかった。


そして、
出来たら試合を観に行きたくなかった。


カズキくんにも顔を合わせてしまう。


アタシは氷水の中にジュースを沈ませながら、
行くべきか…迷っていた。
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