イケメンたちとBeach Time《完結》
「……あのさぁ。
今朝の“あれ”なんだったの??」



その言葉に、
カズキくんはカラダをビクッとさせ、
視線を落とした。


真っ黒な顔が、
少し赤くなっているように見える。



「…あぁ…あれはさぁ。
その…あのさぁ……」



アタシはカズキくんの言葉を黙って待った。



すると、

「……あの~カキ氷…」


カズキくんの横から、
子供連れのお母さんが声をかけてきた。



「あ!!
すいません!!どうぞ~」



アタシは慌てて、
お客さんを通す。


カズキくんは
そんなアタシを横目に、
お店から出て行ってしまった。


そんな背中が、
少しホッとしているように見える
…アタシだった。


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