イケメンたちとBeach Time《完結》
「……ナ、ン、でも、ない」



声を震わせながら、
答えるアタシ。


カズキくんは
いつもアタシの傍に居る。


どうして、一人のアタシに、
いつも声をかけてくれるの?



「何でもない訳…ないだろう?
お前、泣いてるじゃん…」



カズキくんの低い声が、
アタシのカラダに響く。



「ケンと何かあったのか??
ちゃんと言えよ!!」



強い口調のカズキくんに、
アタシは背を向け、袖で涙を拭いた。

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