イケメンたちとBeach Time《完結》
重い足取りで
自分の部屋に戻ってきた。


殺風景な部屋にも
慣れているはずなのに、
今日は最高に寂しい。


昨日まで、
薄い壁越しに
男の子たちの声が聞こえたのに、
今日は“シーン”としている。


アタシは布団に潜り、
ジッとカラダを潜めた。



どうして、
ケンくんはアタシと別れて、
元カノに戻ったのだろう?



ビーチバレーをやっている姿が
脳裏を過ぎり、更に胸を締め付けた。



ニコッと笑う
ケンくんが好きだった。


砂浜を歩く
ケンくんとの時間が好きだった。


握ってくれる
手の温もりを好きだった。


すべて過去形。
進行形になることは
もう、ないんだよね…(>_<)


アタシはまた寂しい夏に逆戻りしてしまった。

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