イケメンたちとBeach Time《完結》
アタシは一瞬、
手を止め、息を止めた。


そして、
ゆっくりと吐きながら、
カズキくんの言葉を頭の中で整理する。



カズキくんは
アタシのことが好きなんだ…。



昨日のことが脳裏を過ぎる。



アタシは何事もなかったように、
再び食器を洗い始めた。


台所にはまた沈黙が流れ、
オバサンの“羞恥心”と“悲壮感”の混ざった意味不明な鼻歌が、
小さく響いていた。


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