イケメンたちとBeach Time《完結》
半月ぶりの自分の部屋に、
懐かしむ余裕などない。


ベッドに倒れ込むと、
カズキくんが引っ張られた手の感触が頭を過ぎる。


そして、
手のひらをジッと見つめると、
さっきの温もりが蘇った。


固くて男らしい腕に、
アタシは2回支えられた。


1回目は初めて会った時。


2回は今日、
アタシを守ってくれた時。



カズキくん…。


アタシ、
カズキくんの腕の中が心地良かった。


今になって、気付いたよ。


アタシは一回目の時から、
こんな風にドキドキしていたんだ。


ケンくんより先に、
カズキくんにドキドキしていたんだ。

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