イケメンたちとBeach Time《完結》
「……ハルちゃん。
あの時はごめんね」



たわしの音と同時に、
ケンくんが呟く。



「あぁ…
もう大丈夫だよ。落ち着いたし」


「今日、ハルちゃんに
ちゃんと話そう思って…」



アタシが黙って小さく頷くと、
ケンくんは鉄板を見つめたまま、
言葉を吐いた。



「実はさぁ……
リサ、中学のとき
俺の子供、堕してるんだ…」


「……え??」



アタシは手を止め、
ケンくんを見つめた。


ケンくんは手を止めず、
一生懸命鉄板を擦る。



何で??
何で??
そんなことアタシに言うの??


リサちゃんと何かあったの??

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