イケメンたちとBeach Time《完結》
静かな海沿いを
手を握りながら歩くアタシたち。


手の温もりの分だけ、
ケンくんのことが気になり始めた。



「……ケンくん」



灯台の灯りが一瞬照らした後、
小さく呟いた。



「何??疲れちゃった??
座ろうか??」


「……うん」



アタシたちは近くにあったテトラポットの上に腰を下ろし、
夜の海を眺める。



……ザァァ~ ザァァ~



波の音だけが響く中、
ケンくんがゆっくりとアタシに振り向き、
じっと見つめた。


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