「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
"助けてあげる"ーーそう言っていた玲奈の顔が、にわかに浮かぶ。
助けて……ほしいわけなども……。
グラスから、一気に酒を流し込む。
クッ…と、喉の奥から短い声が漏れる。
喉元を手で押さえて、ハァ…と息をつく。
僕は、本当には……、
胸の底を這い上がってくる、胃液のようにも苦い、何かに、
息も、継げなくなりそうになる……。
苦しい……こんな思いを感じたことは、かつてなかったのに……。