「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
物音ひとつしない部屋で、締めた蛇口から滴る水の音が響く。
……誰かに居てほしいと思う反面で、
誰にも居てほしくないと思っている自分がいて、
寂しいのかすらも、わからなかった……。
……誰か、僕を救ってくれ。
僕を……この、やるせない思いから。
この、息が詰まりそうな思いから、僕を……。
濡れて、髪を流れ落ちる水と、嗚咽のように込み上げる涙にまみれて、
泣く訳も知れないまま、誰もいない部屋の中で、僕は、
初めて、声を殺して泣いた……。