「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「……父の名前から、付けられた名だったなんて……」

どう考えていいのか、わからなかった。

思考が追いついていかないまま、一気に色々な感情が頭の中になだれ込んできて、混乱してくる。

「……愛されてたのよ、ちゃんとあなたは。……私にも、そしてあなたのお父さんにもね……」

母の言葉に、涙が流れた。

止めることが出来なくて、片手をあてて両目を押さえた。

「……泣きたければ、泣けばいいのよ。聖哉」

母の腕がまわされて、身体を抱き留められる。