「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「聖哉さんから、そんな言葉が聞けるなんて信じられないくらい……」

「僕が、そんなことを言うはずもないと思っていたのか……」

「うん…だって、最初は私と付き合ってることすら認めてくれなかったのに……」

ワインを口にして、

「……ちょっと夢みたい」

と、テーブル越しに笑顔を向けた。

「……前にも言っていたな…夢みたいだと」

「ああ…そう言えば、初めてデートした時に言ったかな…」

ワインを唇に流し込んで、

「でも、あの時とは違うの…。あの時は口先だけで言ってたけど、今は本当に心から思ってる……夢みたいって」

微笑みを浮かべた。



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