「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「……僕なんかがいいのか…」

呟くと、

「……あなただからいいの」

と、彼女が応えた。

「……心も何もない空っぽな恋愛ばっかりの私に、あなたが違う愛を教えてくれたんだもの」

「僕に、教える愛など……」

「あるわ…」と、髪に手を伸ばしてきて、

「偽りのない気持ち……」

ゆっくりと撫で下ろした。

「気持ちに嘘のない聖哉さんは、私にまで嘘をつけなくさせたし、いつも心のままにいさせてくれたもの……だからね、」

と、彼女が僕を見る。

「……あなたと、いつか結婚できるなら単純に嬉しい……」



< 126 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop