「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「……聖哉さん」

呼ばれて、会社の廊下で振り返ると、

「……来て」

そのままドアの開いていた会議室の中へ、腕をつかんで引き込まれた。

片手でドアの鍵を絞めて、一方の手で頬に手を触れながら、彼女が壁に押しあてるようにして口づけてくる。

「…う…くっ」

思わず喉の奥から声が漏れて、その身体を引き離す。

「……キスが、したいの…聖哉」

と、彼女が上目遣いに見つめる。

「……会社の中だ」

「……場所なんて、関係ない。……愛してる……この唇が、欲しいの」

彼女の指先が、下唇を横になぞる。

「……色っぽい唇…見てると、キスがしたくてたまらなくなる……」

あいた口の中に入れられた指に、歯を立てる。



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