「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
「……ねぇ、キスで感じさせて……」
口腔をねぶる指を、さらに唇の奥へ深く咥え込むと、「あ…」と小さく声を上げた。
指を口から出して、唇を合わせる。
「…ん」
差し入れた舌に、彼女の舌が絡みついてくる。
「…もっと、して……」
言いながら、彼女の手がスーツの上着を肩から滑らせて、床に落とす。
締めたネクタイの首まわりを緩めようとするのに、
「…ダメだ…」
口にしながら、彼女の首筋に唇で触れる。
「……感じてるんでしょ? 聖哉さんだって……」
答えずに、首筋から髪に手を挿し入れた。