「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

ネクタイを手で引いて、ほどこうとするのを、

「僕の身体には、触るな…」

と、手首をつかむ。

「…ん、どうして…?」

「……キスだけで、感じさせると言っただろ…」

「う…んっ…」

顎に親指をかけて、人差し指で開けた唇を、唇で求める。

「…うん…もう、いい…」

両手で胸を押すのに、

「……なぜ?」

訊くと、

「……わかってるでしょ…」

彼女は言って、

「……感じたの…すごく……」

と、潤んだ眼差しを向けた。





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