「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

-完結-


僕は、誰も好きにはならないと思っていた……。

だがそう思うことで、どこか意固地にもなって、自分を守ろうともしていた……。


味わいたくはない別れの苦さから逃げて、傷つくこともなく、ひとり逃げのびようとしていた……。

逃げて、ぶち当たった果ての、逃れようもない寂寥感と息詰まるような切なさに、

泣くなど……バカだと思った。

バカらしくて、くだらないと……それでも、伸ばさずにいられなかった手を、つかんでくれた手があったから、

僕は、僕を見失ってしまわずにいられた……。




< 136 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop