「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
-3-
ーー朝早くに目覚めると、もう女の姿はなかった。
「始発で帰ったのか…」
その時間に帰るのなら、どこかで時間でも潰せばよかっただろうに……わざわざ僕の部屋へ来なくてもいいと感じた。
嫌悪感しかなく、眉間にしわが寄るのがわかる。
「……したかっただけか」
口にすると、よけいにしわが刻まれたのがわかった。
ベッドの下に、イヤリングが片方だけ落ちているのが目に入って、
拾い上げると、ゴミ箱に投げ捨てた。
こんなものを口実に、また来られたら迷惑だった。