「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「……見つかっちゃうと、桐生さんてモテるし、何か言われそうだから」

腕をがっしりとつかんで、はにかんで笑う。

その表情に、どうにも計算高さが垣間見える。

「…ああ、そう」

息を吐いて答えると、

「桐生さん、今日はお付き合いいただいて嬉しいです。…どこに行きましょうか?」

そう尋ねてきた。

男に任せて、可愛いところでも見せつけるつもりなのか……見えすいていて、あざとさすら感じる。

「……どこでも。行きたいところがあれば、付き合うけど」

「…桐生さんが、決めてくれないんですか?」

と、上目遣いに瞬きをする。



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