「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「僕も、シャワーを浴びてきたいんだが…」

「…いい、このままで」

メガネを指でつまんではずすと、瞳を覗き込んで、

「……冷たい目…」

呟いて、ベッドサイドに置いた。

「……このままでして? だって、感じる…いい匂いがするから」

と、緩めていたネクタイをほどいて、シャツの胸をひらいた。

「…ねぇ、桐生さん、あなたのやり方で抱いてみて……」

甘えた声で囁くのに、身体を組み敷いて、口づける。

バスタオルに手をかけて、胸元に唇を這わせると、

「…ん」と、小さく声が上がった。



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