「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
「 ……上手。……やっぱり、言うだけあるのね…キスも、うまい……」
ハァ…と、彼女が唇から吐息を漏らす。
自分もシャツの袖を抜きながら、身体の上に跨る。
「……いいのか? 最後までしても…」
「…いい。して…」
裸の身体を押しあてて重ねる。
「……好きにはならないとわかっていて、抱かれることは嫌じゃないのか?」
ふと確かめてみたくなる。
「…え?……ん、構わない。……少なくとも、私には意味があるから」
「…意味? どんな…」
誘いかける半開きの唇に、口づける。
「……あなたが欲しくなったの。……簡単に手に入れられないから、とても欲しい。……あなたと、真逆よね?」
「……僕は、君がどんなに欲しくても、手に入るつもりもないが」
そう返すと、彼女は微かに笑って、
「……身体は、手に入るんでしょう? それでも、いい……桐生さんを、感じることができるのなら…」
と、続けた。
息をつく彼女に、「……するだけの相手には、否定的じゃなかったのか?」訊いた。