「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
「言い返したりすれば、よけいに長引くだけだろう。だったら言いたいことを言わせて、離れて行かせた方がいい」
目の前にある長い髪を、手の平で撫で下ろす。
「……それじゃあ、まるで別れるために、女の人と一緒にいるみたい……」
「……別れるのは、最初から前提にあるはずだ。付き合ってもいない時点で、初めから別れているのも同じだ」
首筋に唇をつけて、
「……なんだか、本当にAlとでも話してるみたい。気持ちが、なんにも見えてこなくて……」
耳の先に微かに歯を立てると、「ねぇ、痛みはあるの?」と、小さく微笑った。