「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「この冷たい目と同じで、考え方まで冷めてるなんて、」

と、目蓋に口づけて、

「去るものは追わないで、来るものを受け入れるだけですか…」

軽くひと息を吐いた。

「そう…」

頷くと、

「……不毛ですね。ああ、怒らないでくださいね」

彼女は、そう前置きをして、

「愛した方が、きっと楽なのに。愛して、惰性に身を任せていた方が、気楽に恋愛もできるのに。……聖哉さんは、辛い方を選んでる気がする。気持ちに正直でいるために、辛さに耐えてるみたいにも……」

言葉を選びつつ、そう告げてきた。

「……辛くはない。いなくなっても、最初の状態に戻るだけだ。初めから一人だった状態に、戻るだけだろう」

「……でも、涙が滲んでる。本当には、寂しいんじゃないんですか?」

目尻を指が辿る。



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