「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

-2-


今夜は彼女の誘いを断って、家で一人で過ごしていた。

週末には、二人でいることが多くなっていて、一人になるのは久しぶりだった。

「……今日は、いい」

拒んでも、彼女はわけを何も聞いてはこなかった。

「……一人に、なりたいんだ」

部屋で、誰にともなく言う。

最近、調子が狂っている気がしていた。

感情が勝手に先走って、翻弄されているのを感じる。

自分が、自分自身に振り回されているのは、ただ気持ちが悪かった。

……僕が、間違っているとでも……。

ブランデーを含んで、首を横に振る。



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