「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
「……僕は、間違っていない。……そういう風に生きてきて、これからもそうしていくだけだ……」
晴れない気持ちに、酒を飲んで、首をまた振る。
「……誰も、好きになりたくないんだ。……好きになることで、煩わしい愛情に、捕らわれたくもない」
空になったグラスに、新たに注いで、
「……捕らわれて陥って、そのことばかりしか考えられなくなるのは、面倒だ。……嫌われないようにと、取りつくろうのさえ、無駄にしか思えない」
ゴクリとブランデーを飲み込む。
……愛情なんて、飲めば減っていく酒と同じだ。
注いだ瞬間がピークで、後は徐々に目減りをしていく。
……僕は、そんな愛情は、欲しくもない。