「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
「よう…遅くに悪いな!」
玄関のドアを開けると、笑い顔の男がいて、ドアをそのまま閉めたくもなってくる。
「酒買ってきたから、飲もうぜ?」
「…なんで、わざわざ人の家に来るんだ。自分の家で飲めばいいだろうが」
「俺は、一人で飲むのは苦手なんだよ。おまえみたいにさ、孤独を楽しむことなんてできないからな」
仕方なくグラスを出してやると、飲んでいた酒に目を移して、
「…また、高そうなの飲んでるんだな…」
と、ため息を吐いた。