「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
「……勝手な奴だな」
「悪いか…おまえと飲んでると、ちょっと心地いいんだよ…」
言って、あくびを噛み殺す。
「僕と飲むのが心地いいとか、変わってるな…」
「変わってる奴に、変わってるとか言われたくない」
言いながら、佐伯が肩を抱いてきて、
「……おまえってさぁ、どういう恋愛してるんだよ?」
顔を向ける。
「どうも……なるようにまかせてるだけだ」
「なるようにか……俺も、おまえみたいに言いたいよ。俺には、なんにもなるようにはならない。仕事さえ、ままならない……仕事のできるおまえには、わからないだろうけどな…」