「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「先に寝るからな」

ソファーを立つと、「ああ」と佐伯は頷いて、

「俺は、ここで寝かせてもらうから」

と、言った。

「…ああ」と一瞥をして、洗面所へ向かう。

顔を洗って、鏡に映る自分の顔を眺めた。

「……そそるって、なんなんだ…」

キスをされた唇を指で撫でる。

「……いい加減にしろよ」

鏡の中の顔に一人吐き捨てて、ベッドに入った……。



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