「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
-3-
ーー起きると、なぜか背後に人の感触があった。
ブランケットをめくってみると、腰に腕が巻かれていて、「なんだよ?」と、振り返った。
目を覚ました佐伯が、「あ、悪い…」と、目蓋をこする。
「……何をしているんだ…」
「…ん? ああ…えーと、昨日は確かにソファーで寝たんだが……」
ぼんやりと口にして、
「…どうも、夜中に人恋しくなって、おまえのベッドに来たらしい……」
苦笑いを浮かべた。
「…あのなぁ……」
と、腰にまわされたままの腕に目を落とす。
「あ…はは、ごめん。人肌が欲しくなって、抱き枕代わりにした…」
言うのに、ふっと笑いが漏れた。