「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
ーー佐伯と二人で会社に行ったら、またあらぬ噂を立てられた。
「桐生さんって、彼女作らないと思ったら、ゲイだったみたいよ?」
「本当に… ?ええー?」
どうして同僚と出勤をしただけで、ゲイになるんだ。
「……どうにかしろよ、佐伯」
横目に睨みつけると、
「…いいじゃないか。おまえとなら、俺は別に構わないしな」
「……何がだよ。否定しろ、バカかおまえは」
話していると、それだけで、
「…ホントだ、仲良さそう…」という言葉が聞こえてくる。