「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
「…ねぇ、聖哉さん?」
「……なんだ?」
投げ出していた腕に、枕代わりに頭をもたせかけた彼女が、
「……私に、あなたより好きな人ができても、妬いたりしないの?」
訊ねてくる。
「……妬いてほしいのか?」
「そういうわけじゃないけど……ただ、嫉妬したりすることって、単純にあるのかなと思って……」
「……付き合っていないのに、嫉妬する理由もないだろ…」
答えると、
「そうですよね…」
小さく呟いて、
「聖哉さんに嫉妬してもらうなんて、無理なのかな…ちょっと、つまらないかも」
と、クスリと笑った。