「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
電車から降りて、コンビニに立ち寄り、ボトルの酒を買った。
帰ってきてしまったが、まだ飲み足りてはいなかった。
マンションに着いて、スーツを脱ぎながら冷蔵庫に向かう。
グラスに氷を放り込んで、ソファーに腰を落とすと、上着を傍らに投げ出して、酒を注いだ。
「……疲れた」
ソファーに背中をもたせかけると、そんな呟きが漏れた。
「なぜ、屈折した恋愛しかできないとか、あいつに言われないといけないんだ」
煽るようにして、一杯を飲む。