「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
「本音か……嘘はないが、愛もないだろ……」
「……そんな言葉、いらない。愛を求めてなんて、いない。あなただけじゃなくて、誰にもね…。
……たいして本気でもない恋愛に、本物の愛なんて求めてない……ただ、ちやほやされて楽しめればいいかなっていう、私の恋なんてそんな程度だもの…」
言って、差し出すように伸ばされた舌を、唇で捕らえた。
「……聖哉、あなたには嘘はつかない。だから、あなたも、私の前では素のままでいて……」
ネクタイをほどいて、シャツをはだけようとするのを、
「…ダメだ」と、制して、
「……会社では、これ以上はしない。……それに僕は、いつも素のままだ」
と、押しとどめた……。