「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
「うん…あなたは、いつもそのままよね……」
頬を付けるのに、髪を撫で下ろすと、
「……あなたと私と、どちらが不幸なのかしらね? 恋愛に本気にもなれない私と、初めから本気になるつもりもないあなたと……」
「……わからない」
彼女を立たせるのに手を貸して、呟く。
「…答えなんて、別に求めてもないから。…ねぇ、もう帰るんでしょう? 途中まで一緒に帰りたい」
「今日は、どこにも寄らないからな。疲れたから」
「うん…」と、彼女は頷いて、
「…いいよ。だって、ご飯もおごってもらったし……私も、今日はもう眠いから」
薄く微笑んだ。