「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
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「 …ねぇ、南さん? あなた最近、桐生さんと仲良くしすぎじゃない?」
「……そんな、仲良くしてなんて……」
……廊下脇の給湯室から声が聴こえてきて、足を止める。
「何言ってんのよ? 彼に媚びてんのくらい、 わかってるんだからね?」
「……媚びたりなんかしてない……」
一瞬、足を止めたが、自分には関係ないと、通り過ぎようとした時、
パンッと、渇いた音が響いた。
まさか叩かれたのか……と、踵を返して給湯室の前に立つと、
「あ…桐生さん。私たち別になんにもしてないんで。ちょっと彼女と話をしてただけなんで……」
取り囲んでいたニ、三人の女性社員たちが、愛想笑いを浮かべて逃げて行った。