「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

唇を噛み、泣くのをこらえる表情で、

「……同性から嫌われるのなんて、前からだから。今さらこんなの、たいしたこともないし」

言うのに、

「……僕との付き合いで、つまらないことに巻き込まれるのなら、もう離れた方がいい」

話すと、「嫌…」と、彼女が首を横に振った。

「……これぐらい、たいしたことないって言ったでしょ?」

気丈に振る舞おうとする彼女に、思わず頬にかかる髪を耳にかけて、

「……バカだな」

耳のそばへ口づけた。

「バカなのなんて、わかってる……」

顔を上げて、じっと見つめてくる。



< 79 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop