「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。

「面倒に巻き込まれるつもりもない」

「うん…でしょうね。あなたはいつも正論だから、『それでも一緒にいたい』なんて、言うはずもない…」

「そんなセリフ……ただキープしておきたいためだけに、口先で言ってるんじゃないのか…」

「……言わないでよ」と、彼女が顔を向ける。

「わかってるんだから……。わかってるけど、ちょっと浸りたいだけなんだから……」

そう続ける。

「……何に、浸りたいんだ…」

ふと浮かんだ疑問に、

「何に？」あまり深く考えてもいなかったらしい彼女が呟いて、

「……強いて言えば、お姫様気分かな…」と、小さく笑う。