「Love logic」だから僕は、誰も好きにはならない。
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ーー会社の部署の飲み会に来ていた。
騒ぐだけの飲み会は好きでもなく、いつも避けていたが、今日は「たまには出ろよ」と、佐伯に引っ張られて仕方なく出ていた。
「……飲んでるか? 桐生」
酔った佐伯が、必要以上に張り付いてくる。
「…くっつくな。また妙な噂を立てられるだろうが」
片手で追いやって、生ぬるいビールを口に入れる。
「おまえ、まだ乾杯のビール飲んでるのかよ? そろそろ他のを飲んだらどうだ?」
酒のメニューを押しつけてくるのを、いいと断る。
「こんなところで飲んでも、不味いだけだ。飲みたければ、家に帰って飲む」
「そんなこと言わずに、飲めって」
メニューをわざわざひらいて見せるのに、
「いいと言ってるだろ」
と、押し返す。