大切で大好きな君へ。【短編】
ねぇ、君との思い出に悲しいことなんてひとつもないよ。


何度も泣いた。


何度も喧嘩した。


苦しくて、もう嫌だって思ったことだってあった。


だけど、そんな思い出でさえもキラキラ輝いてるんだ。


自分でも不思議なくらい、君のことが好きだった。







本当は、嘘だったよ。


君なんて大嫌いだ、なんて。


そんなの、嘘だよ。


嘘に決まってる。


今も好きで、好きで、好きで、どうしようもないくらい好きで、私のちっぽけな世界は君でいっぱいなんだ。


いつだって、今だって、君の瞳を、声を、笑顔を探してる。
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