大切で大好きな君へ。【短編】
大丈夫だよ、なんて笑顔で胸を張れるほど、私は強くない。


それでも君には、キラキラ輝く夢を追い続けていてほしい。


私が大好きな、その強い瞳で。


その優しい声で、笑顔で。


だって私は、夢を追いかける君に恋したんだから。


好きな人が好きなことをしていることほど、幸せなことって、ないから。


それに私、君の大好きなものを大好きになれて、ちょっと嬉しいから。



きっと君なら大丈夫。


誰よりも努力家な君だから、いっぱい苦しんで、傷ついて、強くなるんだろうなって、そばにいなくても想像できる。


いつか私を忘れちゃうかもしれないってことだけ、ちょっと寂しいけど。


でも、いいんだよ、新しい恋をして。


今度は、私よりも器用な子を選んでほしいな。
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