永遠に君と。-光と影-




雨が顔に当たって涙みたいに頬を流れる。



傘も差さないで行く当てもなく歩いてた。



絶望してた。



自分に絶望してた。



自分が産まれたことに




この世に姓を受けたことに…




全部に対して絶望した。



私がいるせいで二人の人の幸せを奪った。



私のせいで二人の人が苦しめられた。




全部私のせい。



私がいたから…。




私がいなくなったら…





二人は報われるだろうか?





“あなたはあたしにとってあの人をつなぎ止めるものでしかなかったの”


母様の言葉は…酷く冷たかった。




身体にへばり付く衣服を不快に思いながらも足を止めようとはしなかった。


でもさっきとは違う。



目的が出来た。





そのまま車道へと足を進め向かって来る車のライトの前に立った。




自分で命を絶って悲しむ人などいない。



命を絶つ事に謝らないといけない人だっていない。


人一人死んでも世界は変わらない。




意を決めてその場に足を止めた。




ただ…雨にタイヤを滑らせてブレーキが悲鳴のように聞こえる音に集中して………。








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