【短編】キスからはじまるカンケイ【完】
「なぁ、今日何月何日?」
「え?5月23日ですけど?」
急に聞かれた質問に意味がわからなくて怪訝な顔になっていると思う。
「だよね。なんの日が知ってる?」
「…さぁ?」
そんないつがなんの日なんてあたしはいちいち覚えてない。
「教えてあげるよ」
いつもみたく顔が怖くなくてびっくりする。
この人は怖い顔しかできないと思っていたから。
「こっち向いて」
あたしを自分の方に向かせる。
「…なんですか?」
こんなのいつもの須坂さんじゃない。
どこか色気を含んだような顔をしている。
場所はいつものオフィスなのに。
一瞬にしてあたしは須坂さんから目が離せなくなる。
「すぐに分かるよ」
段々と近づいてくる須坂さんの顔。
「え?」
なに?
何をしようとしてるの?
この近づきかたがあたしの考えと同じなら。
そんなのしたくない。
あたしはこの人が好きなんかじゃない。
「え?5月23日ですけど?」
急に聞かれた質問に意味がわからなくて怪訝な顔になっていると思う。
「だよね。なんの日が知ってる?」
「…さぁ?」
そんないつがなんの日なんてあたしはいちいち覚えてない。
「教えてあげるよ」
いつもみたく顔が怖くなくてびっくりする。
この人は怖い顔しかできないと思っていたから。
「こっち向いて」
あたしを自分の方に向かせる。
「…なんですか?」
こんなのいつもの須坂さんじゃない。
どこか色気を含んだような顔をしている。
場所はいつものオフィスなのに。
一瞬にしてあたしは須坂さんから目が離せなくなる。
「すぐに分かるよ」
段々と近づいてくる須坂さんの顔。
「え?」
なに?
何をしようとしてるの?
この近づきかたがあたしの考えと同じなら。
そんなのしたくない。
あたしはこの人が好きなんかじゃない。