あの夏の空に掌をかざして
「っっっ!!」
あ、あたしが………見えてるの?
そう聞こうとするけど、混乱していて、口はパクパク動くだけで、声の出し方を忘れてしまったかのようだった。
「あはは!!ほんとーに変わんないね!あの頃から!」
陽くんという男の子は、あたしを見て、特有の甲高い声でケラケラと笑っている。
顔は日向だけど、日向より活発で、日向より元気っ子で、日向より子供っぽい。
「あなたは………だれ?」
絞り出した声は、掠れていた。
陽くん、もとい男の子は、さっきと打って変わって優しく微笑み、口を開いた。
「ボクは、日向の双子の兄ちゃんだった、浜崎陽(はる)だよ」
「っ!!」
驚いた。いやに似ていると思ったら、まさか双子だったなんて。
でも、日向はそんなこと、一言も………。
あ、あたしが………見えてるの?
そう聞こうとするけど、混乱していて、口はパクパク動くだけで、声の出し方を忘れてしまったかのようだった。
「あはは!!ほんとーに変わんないね!あの頃から!」
陽くんという男の子は、あたしを見て、特有の甲高い声でケラケラと笑っている。
顔は日向だけど、日向より活発で、日向より元気っ子で、日向より子供っぽい。
「あなたは………だれ?」
絞り出した声は、掠れていた。
陽くん、もとい男の子は、さっきと打って変わって優しく微笑み、口を開いた。
「ボクは、日向の双子の兄ちゃんだった、浜崎陽(はる)だよ」
「っ!!」
驚いた。いやに似ていると思ったら、まさか双子だったなんて。
でも、日向はそんなこと、一言も………。