*愛。*―あなたがくれたモノ―
言われたとうりに
私は海斗の隣にきた…。
少しの間を空けて、隣に座った。
「はぁ…、もっとこっち!」
そういって海斗は軽々と私を持ち上げて、
ぴったりと隣に座らせた…。
「葵って軽いのな-、ちゃんと飯食ってんの?」
―軽い。
そのたった一言に反応する私の心…。
海斗は私の事軽い女って思ってんのかな…?
そう思うだけで、
酷く悲しい気持ちになった…。
涙が出そうなのを堪えて、
私は海斗に笑顔を見せる。
「軽くな―い。重かったでしょ-!?」
「葵さ、今まで何人の男と寝た?」
「え…?」
「なぁ、何人の男と寝た?」
「…葵、まだ処女だよ。嘘と思うけど本当だよ…。
沢山の人と付き合ってきたよ、名前とか覚えられないくらいに…沢山のひとと…。
でもね…、体の関係はもったことは無いよ…。
何度迫られても、何度教われかけても…、
一度だってしたことないよ…。」
言い終わった後
涙が溢れてきた…、
涙が止まらなかった…、
_