*愛。*―あなたがくれたモノ―
家まで送ってく!
と毎日五月蠅い海斗を振り切っていつもこの道を歩く。
その代わり、家に着いたら、すぐ電話して!
と言う海斗は心配性なのかもしれない。
少し薄暗い近所の道を歩いていたとき…、
―ドスッ。
鈍い音がして私は、意識を失った…。
気が付くと、そこはラブホテルだった。
ヒロトと知らない男達が、私の服を脱がしている。
まだよく状況が飲み込めないながらも私は、
必死に…必死に…
そいつらの手から逃れようとした…。
「―ッ!いやッ!辞めてッ!…やっ…。」
「葵、動くなよぉ~。優しく出来なくなるぢゃん!」
ヒロトが言った。
その時初めて、私が置かれている状況が理解出来た―…。
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